顎関節症の認知行動療法(CBT)

顎関節症の認知行動療法 認知行動療法(CBT)
Vilkasss / Pixabay

顎関節症の治療には日本顎関節学会の専門医による、スプリント療法(マウスピース)、咬合調整、マニピュレーション、レーザー治療等がメインとなりますが、顎関節症によって引き起こされる気分の落ち込みなどの不快な精神的症状を緩和する方法として認知行動療法が有効とされています。生活習慣、思考や行動のクセを見直し、自身に合ったセルフケアを探索してみませんか?

わたくし自身が顎関節症患者として苦悩した過去があり、その経験を活かして顎関節症専門歯科医院で20代~80代の患者80名様ほどのインテーク(初回面接)を取らせていただく機会を得ました。納得のいく治療が見つからず日常生活に大きな影響を与えるさまざまな症状に悩まされている人が少なくないということを知りました。無自覚のストレスが症状を悪化させていることは珍しくないのですが、皆さん声をそろえたように「大したストレスはありません」と自身のストレスを過小評価される傾向が見られました。ご本人にとってみれば「この程度のストレスは誰でもある」という認識なのだろうと思いますが、ストレスがどういう形で表出されるかは人それぞれです。身体症状は「なにかおかしいよ」「うまくいっていないよ」と教えてくれる身体からのメッセージです。ぜひ身体からのメッセージを聴いてみてください。対処法を身につけて少しでも不快な症状を軽減できるようお手伝いできればと思っています。

顎関節症患者にみられる傾向
①首、肩、背筋が硬い
②運動不足
③デスクワーク
④不安、緊張が高い
⑤家庭や仕事などでストレスを抱えている
⑥就寝中の歯ぎしり
⑦嚙み締め癖
⑧姿勢が悪い、前傾姿勢
⑨真面目で完璧主義
⑩呼吸が浅い

当てはまる特徴はありましたでしょうか?

~顎関節症患者としての私の症例~
中学生の頃、バスケットボールの試合中に相手選手の肘が私の顎にぶつかりズレてしまったことが原因でした。激痛ですぐに近所の歯科医を受診しましたが「顎が外れているわけではなくクラック音が鳴る程度なので特にできる治療はない」と帰されました。その後は口を大きく開けすぎたり硬いものを食べると顎に痛みが出ることがありましたが、就寝中にマウスピースを装着するという対処法で20年以上やり過ごしていました。問題となったのは、レジンを盛って高さ調整を行うという顎関節症治療に失敗してからです。嚙み合わせがおかしくなる、眠れない、どこで噛んだらいいのかわからない、前歯で物が噛みちぎれない、口を閉じているのが辛い、顔が左右非対称になる、顎が疲れるといった症状に苦しめられるようになりました。幸いにも専門医との出会いにより最新の治療を学ばせていただく機会を得ました。現在は定期的にマニピュレーション、コールドレーザー治療を受け、運動、首や肩のストレッチ、呼吸法、マインドフルネスといったセルフケアを取り入れることで症状が大幅に軽減されました。

自身でできるセルフケアとして有効なストレッチと呼吸法をご紹介!

Box Breathing
4秒息を鼻から吸って4秒息を止める。4秒吐いて4秒息を止める。


タイトルとURLをコピーしました